作品名:RED EYES ACADEMYT
作者:炎空&銀月火
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「うがぁぁぁあぁああ!!!」
「あぁぁぁああああああ!」
 今までの戦い方ではダメだ。あれを使う。
 戦いながら、凛は頭の中で戦略をくみ上げる。その間にも、銃弾は飛来する。
「っ!」
 鋭い痛みを感じた。見ると、右腕上腕部から血が出ている。避け損なっていた。
 そして、戦場での怪我は、命取り。
―彼が、勝利の笑いを上げた。
 
 「くそっ。本当に何も出来ないのか!」
 レシカが怒鳴る横で、ハデスは考えていた。
―一人で彼に勝つのが無理ならば、3人ならばどうだろう。
 「レシカ…ちょっと聞いてくれる…?」

「ッツェイアッ!」
 裂帛の気合いと共に、渾身の力を込めて踏み切る。強靱な筋肉は、強大な推進力を生み出す。
 ミサイルのような勢いで彼に接近。そのまま勢いに乗って攻撃。両手の指を全て伸ばし、一番有効な場所に突き刺す。
―彼女がアカデミーで学んだ最強の秘術、指刺法の構え。
オリジナルの力を全て込めた攻撃は、彼にめり込んだ。肘と首筋に刺さった両手をねじりながら引き抜く。彼女の指は、神経と共に、血管、筋肉、筋を破壊した。
素早く指を抜いて後ろへ跳ぶ。彼は攻撃を受けた体勢のまま、硬直していた。やがて彼の足がかくりと折れ、倒れ…
なかった。
「うがぁあぁああああ!」
再び声をあげて撃つ。
(な…!神経を破壊されて動けないはずなのに…!)
驚く凛の目の前で、彼の首から流れる血が止まった。みるみるうちに傷がふさがり、30秒後には元の状態へ。
―バーサークしたレッドアイは、細胞分裂のスピードが異常だ。怪我を負ってもすぐに治る。
(怪我がすぐに治る…一撃で、意識を飛ばさないと無理、か…)
しかし。
(あれだけの攻撃で意識が飛ばないなら、本当に殺すしかないぞ…?)
何か方法は…?
気がつくと、目の前に彼が居た。歓喜の声をあげながら、銃をそのまま投げてくる。そしてもう一丁の拳銃を抜き、投げた銃を打ち抜いた。
(やべ…暴発する!)
逃げようにも後ろは壁だ。そして正面にはブルータス、上空には銃。
逃げ道は、無かった。

「3階…だな」
「わかったわ。それより、ちゃんと持って来たんでしょうね?狙撃銃」
「うん。試験の時のをそのまま…」
じゃあ、行くわよ。
二人の侵入者が、戦場へと向かっていた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
後書き
うあー切るとこ間違えたかな…。とか大後悔中の銀月火です。
うーん…。メチャメチャ細切れですね…。まあ、A4用紙に10枚
あるんで分けないと大変ですが…。
更新一気にしてるだけ、マシですかね…。

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