作品名:a junior high school.
作者:yuta1
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小さい音楽室に、50名以上も入らないので、2年2組に部屋移動をした。
先輩たちは、夏休みのコンクールに向けて猛練習をしていた。
課題曲と自由曲。2つの曲を4ヶ月程度で仕上げる。
コンクールは、吹奏楽の年に1度のお祭りだけに、この練習だけには手を抜けない。
「サックスはこう持ってこうやって吹くんだよ!」
先輩が貴重な練習時間を割いて、後輩指導に当たる。
サックスは木管楽器で、リードを振動させて音を出す。
吹奏楽には大きく分けて3つの種類の楽器がある。
木管・金管・打楽器。曲の主旋律は大概、木管と金管のトランペットである。
初心者には、木管は金管に比べて音を出すのが難しい。小学校の時、金管であるトランペットを吹いていた禽禎は、一寸心配していた。
だが、その心配は意欲へと変わった。山本耕太が楽々と出来た。
「おお、凄いね!俺なんか3日掛かったんだよ!」
男の先輩(広小路 実篤)が言った。
「私もそれ位掛かったよ!」
女の先輩(日向 櫻)も言った。
禽禎も頑張った。
「ブッブブブブブブブブブ―」
「おお凄いぞ!二人とも才能あるかも!」
「サックスパート黄金期到来ね!」
吹奏楽部サックスパートのお話に以後要注目!
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