作品名:三国仮想史〜董昭伝〜
作者:明哀
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沛で挙兵した董昭は、内政面で沛を発展させ、軍事面でも陳宮が、
毎日訓練をさせていた。そんな沛に一つの報せが来た。
伝令「ご注進。袁術が董卓と手を組み連合軍の王匡が敗退しました。」
董昭「!!」
陳宮「好機ですな。反董卓連合軍に加わったほうが宜しいかと。」
董昭「だが連合軍の軍師に曹操がいるぞ。」
陳宮「御安心なさいませ。連合軍が味方割れしたら元も子もないではありませんか。」
董昭「うむ。それも一理あるな。よし、連合軍に加わることを決意しよう。」
董昭は、連合軍に加わることを決意し、書簡を袁紹に届けさせた。
袁紹「うむ。よし、董昭殿が加われば公路を足止めできる。
   董昭殿にはよろしく伝えてくれ。連合軍参謀長として共に董卓をうてと。」
董昭は、袁術討伐の任を任された。
数日後、袁紹から書簡が届いた。
明日会議を開く。集まってもらいたいということだった。会議に集まったとき、
董昭は思わず絶句してしまった。
曹操「公仁・・・。なぜわしを裏切った。わしのどこがいけなかったというのだ。
   返答しだいではお主といえ許さん。」
董昭「・・・・・・。」
陳宮「曹操殿、ここは仮にも会議室です。そういう2人の発言なら外でしてくださ     い。」
曹操「だまれ公台、お前もわしを裏切りおって。」
袁紹「曹操どの、そこまでにしろ。会議室での暴言は許されん。」
曹操「・・・・。」
袁紹「さて、今回の作戦だが・・・・。曹操殿と董昭殿は馬が合わないようだな。」
董昭「前私が曹操どのの下を去ったもので・・・。」
袁紹「なるほど。では田豊。おぬしの作戦はどうなんだ。」
田豊は、袁紹の軍師として知られていた。
田豊「曹操、袁紹、劉備、公孫贊、孫堅、王匡、喬帽、孔融の6隊を董卓軍へ、
   馬騰、劉焉、董昭の3隊を袁術へ、いずれも反間の計などで
   士気を落とさせてから攻撃してください。」
全員はうなずいた。田豊の作戦は見事だった。いや、この配置しかできなかった。
董昭「姉上、見ていてください。絶対に姉上の敵を取ります。」
董昭は、袁術との戦いを前にいきり立った。

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