作品名:RED EYES ACADEMYT
作者:炎空&銀月火
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「ルールは判ってるね」
「はい。この建物の中で私が逃げ役、オークウッドさんが私を追います」
「そう。制限時間は2時間。その間に君が逃げ切れたら君の勝ち。そしてもし君が捕まったら…」
「私の負けです。…あってますよね?」
「そう、正解。流石クラスのエリートさんだけあるね。記憶力が抜群に良い」
「はぁ・・・」
凛はまだ知らなかった。自分が、世界で5人だけの新成人類、五番目の本物だということを。
「じゃあ、ルールもお互い判ってるみたいだからそろそろ…」
途中で言葉を閉ざしたブルータスの後を引き継いでいつのまにか出てきた審判が告げる。
「スタート!」
じゃあ、と軽く頭を下げて凛はテスト用の建物の中に入った。
「…」
その様子を無言で眺めていたブルータスは横の審判に話しかけた。
「どう思う?彼女?」
突然話しを振られて答えに困る審判を無視し、彼は独り言を声に出した。
「結構しこまれてるけど…。言うほどでもないな。あれだけがオリジナルの力だとは思わないが…」
「あの…?」
一人でぶつぶつ言っているブルータスの方を訝しげに審判が見ている。それに
気づいたブルータスは笑ってなんでもない,とごまかす。そうですか?とまだこち らを眺めている審判を尻目に一人彼はニヤリと笑う。
「面白くなりそうだ…」
その笑みは先ほどの人の良いものとは違い、見るものをぞっとさせる笑顔だった。
「さて・・・・」
テスト会場の建物の三階で、凛は一人床に座っていた。ちらりと時計を見ると、テスト開始から既に5分が経過。ルールではブルータスが建物内に侵入するのは凛が入ってから15分後とのこと。後10分しかない。それまでに作戦を決め、なおかつトラップを仕掛ける。そして戦闘開始だ。
そう、このテストはただ体術で競い合うだけでなく、作戦を立てる能力、更に意表を突くトラップを仕掛ける能力が必要とされるサバイバルゲーム。
―受けて立ってやろうじゃねーか
不敵に笑うと立ち上がる。
(後、正味8分。それまでにどれだけこの作戦を実行出来るかがゲームの鍵になる)
そして彼女は論理(シナリオ)を組み始めた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
えーっと、初めて後書きを書いてみます、銀月火です・・・。
今まで書くの忘れてました、後書き…。(オイ)
まあ、一気に書いたのを一気にアップしてるんですけどね。
こんな話、ちまちま載せてたんじゃキリがないんで・・・。
(最初の方はスロースタートなんで…)
ちなみに、これ掲載する時に下手にいじって微妙に変わってしまってたり。
特別扱いされていることを気にする凛、ホントはこの章だった
んです…。間違えた(泣
ま、それはそうとどうでしょう?感想なんかがありましたら、掲示板へどうぞ!
(ちなみにREATはまだまだ序章です。Uから本格的にストーリー開始ってとこですか。)
長々と、続けますが、どうぞよろしくお願いします!
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