作品名:砂時計
作者:玉風東風
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ひとつひとつ


一人づつ


持っている 見えない  砂時計



沢山の真っ白な砂がながれているのに

手のひらにおさまるほどに小さく

気が付くとガラスの壁の中にいることもある



こぼれ落ちる物は決して消えない

うずもれてわからなくなってしまうだけ

どこかに落としてやいないかと

足下を見ても見つからない



とめどなく落ちて行く砂を
       止めてみようと手を伸ばす

押さえた手の平 
指の隙間から 

    まるで水のようにこぼれ落ちる


サラサラと静かだとさえ感じる音をたて

今もまだ流れ続ける砂時計



こんなに長い時の中で

なにをすれば 私は満足なのか



手で優しく 抱いてみる


けして恐い物ではないのだと


              煌めく砂達を愛せるように





































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