作品名:EXERUTZ ディレクターズカット版
作者:KASI-龍
← 前の回 次の回 → ■ 目次
――――― 裏‐壱
『第壱部隊応答せよ。これより ガンテント作戦を実行する。くりかえす、これより・・・』
「O~Kっと」
胸が高鳴る。こんな真冬でも体が火照り、外気との温度差で身震いする。
「Are you OK?I am very up tension.」(いっすか?俺、結構緊張してるんすよ)
と仲間のサイクスが声をかけてくれた。
「Really?I am very nervous.」(本当かよ?俺はワクワクしてんぜ)
と俺は強がってしまった。内心は緊張というよりも死への絶対的な恐怖が渦巻いていた。
そして、サイクスが胸の前で十字を切っていた。
無線に声が入る。『これより10秒後に突入する』と仲間の佐藤が言う。
サイクスが指を折っていって、4本折った時に、
「Five counts.four three two one・・・GO!!!!!」
俺たちは午前0:00:00。ガンテント作戦というもう戻れないかもしれない無謀な作戦を、実行した。
突入後、
10分後 1階、2階を制圧。
12分後 書斎と見られる部屋を発見。そこで研究のデータが記載されているノートを発見。
19分後 地下室への入り口を発見。第3部隊突入。
29分後 第5部隊突入。無線をとるも、3分後応答なし。
42分後 第2、第4部隊突入。5分後銃声がするも無線応答なし。生還者数0。
45分後 作戦続行不可と見て続行を断念。離脱。
なを、この記録は国家機密レベルSS。一般者は許可なく閲覧を硬く禁ずる。
2003年 制定。
← 前の回 次の回 → ■ 目次
Novel Collectionsトップページ