作品名:Three Stars and the Earth〜他星への進出〜 中巻
作者:キラ
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11話 悲劇

あらすじ…サフィアらSPE隊はフェリスターのSOSに答え、出動する事になる。
そこにはシャスナがいた時とは全く違う殺風景が広がっていた。
フェリスターはDDDと言う大帝國連邦に侵略され、フェリスターの原住民の妖精達は虐殺され、危うく滅亡されかけている。
サフィア、シャスナ、アナ達はそのDDD軍のダンプトラックを追いかけて行き、その終点で妖精達がドロマニウムによって溶かされてゆくのを目撃し、戦闘が開始されるのであった。
そしてアナがDDDの戦闘兵器ドロイドによって―――

                                 T

 サフィアとシャスナはビル内にいた。そこは外に比べてDDD兵やドロイドが少ない。
ほとんどが外の戦いに参戦しているのだろう。
サフィアとシャスナはゆっくりと敵に気付かれない様に1階1階すみずみまでシャスナの両親を捜していたのだった。
2人が数時間かけて5、6階に来た時の事…。
アナが襲われる数十分前の事である。
「思い出した…」シャスナが言った。
「ん?どうした?」
「ここは…私が住んでいたお城のすぐ近くにあった美術・博物展示館だわ」
確かに…この階には展示品を飾るにガラス板でいくつもの小さな小部屋にさえぎってある。
「と言うと…ここがフェリスターの中心地フェアサイドの首都に当たる場所か…」サフィアがつぶやいた。
しかし…この建物の周りにもやっぱり城も何も無かった…きっと城は壊されたのだろうか。
だからなお更シャスナの両親の事が心配である。
その時、何かが動く気配がした。2人はサッと身を隠した。
「様子ハドウダ?カマンMS-ι63」細長いスティックストライクが言った。
MSは火星人の様なマーズ・ショートナイトの略でカマンは階級の名前だ(下から順にルーキー、カマン、フォース、マスター、コマンダー)。
「コノ階ニハ侵入者ガ見ラレマセン。フォースDSS-αβ007」ショートナイトが言った。
「お願いだ。もう気が済んだだろう?早く他の妖精達を開放してくれ…」ドロイドでは無い…男性の声だ。
よく見えないが最低でもガラスの小部屋に閉じ込められているのは分かる。
「ダメダ。上官ノ命令ニハ逆ラエナイ。キサマラハ囚ワレノ身ダ。ドロマニウム ヨリハ マシダ」
キサマらと言う事は最低でも2人以上はこの小部屋にいるのだろう。
「お願いです。私達は何も悪い事はしてないはずよ。しかも宇宙技術も発達していないのに宇宙人なんかに…」
さっきとは違う、女性の声だ。
「ダメダ。上官ノ命令ニハ逆ラエナイ」ドロイドは繰り返した。
「我ハ知ッテイル。コノ星ハU-Pu2試爆実験場ト ナルノダ」スティックストライクが言った。
「何?U-Puって」シャスナがひそひそ訊いた。
「とんでもない砲弾だよ」サフィアが短く言った。
「キサマラガ ナゼ ドロマニウム ヲ 浴ビセナイカ知ッテルカ?」ドロイドが言った。
「ソレハ キサマラガ コノ国ノ オ偉イサン ダカラダ。」もう一人のドロイドが言った。
「ほう…国が滅んでも王や女王や大統領がいたら良いと言う訳か?そりゃこっけいだ!」一人の人質が皮肉たっぷり言った。
「王!?ま、まさか…」サフィアの声が震えた。
「ち…父上がここにいるの?」シャスナの声が弾んだ。
「それじゃここで待ってるのは時間の無駄だ。しかし、警鈴を鳴らされるとまず俺達は終わりだな。だから…」
サフィアは左手でガッツポーズをした様に腕を少しあげ、手の甲を前にした。そして手首にあるトライブレス(バリスと言うと盾になり、フーリと言うと空を飛ぶ乗り物になり、サイキと言うと五神を使うことが出来る)…を触りサイキを唱えた。
するとトライブレスが微変形した。次にサフィアは‘SKサンダー’と叫んだ。
それはほんの一瞬だった。2体のドロイドの頭上に雷がピシャッと落ちたのだ。
ドロイドはその一発で戦闘不能となってしまった。
彼らは急いでそのドロイドと人質がいる所へ行った。
そこにはシャスナの両親と思われる人と貴族らしい妖精が数人ちゃんといた。
「母上!父上!逢いたかったよ〜!」
シャスナが今まで溜めていた涙を全て出すかの様に泣き、大声でその嬉しさを強調している。
「シャスナや…お帰り。よく帰還しましたねぇ」女王がゆっくりと言った。
ついにシャスナとその両親がガラスを通して再びめぐり逢ったのであった。
サフィアが剣でガラスを割り、小部屋にいた人々は全員救出されたのであった。
「お主が我々の助けを聞き、駆けつけた者ですな」王が丁寧に言った。
「はい…サフィアと申します。我々SPEがフェリスターを救いに遣って来ました」王の前と言うこともあり、改まって言った。
「サフィア、礼を申す。救世主と言う言葉が似合う男ですな。それにしても若若しいですな」
「そうなんです。最近――アー…はい」
ここでサフィアは自分の印象が悪くなる様な気がして最近隊長になったとは言わなかった。
「とにかくだ…今我々の星は見ての通りDDD(スリーディー)と言う帝國に一方的な攻撃を受けている。今の所DDD帝国連邦は日に日に拡大しているらしい。そして、その中心となっている星はDDD星と言う星だ」
「DDD星…聞いたことが無い」
「そうだとも、DDD星はつい最近人が住み始め、一瞬でここまで成長してしまったのだからな。それに星自体が小さすぎるのだ」
この時…フッとサフィアの脳の中である記憶がよみがえった。
 <我々DDDはこの日に結成させし…この日から全宇宙が我々の手に落ちるだろう。地球と云うSTARの新兵器があれば…>
そう、これはサフィアが初めてソフィヤに出逢ってから最初の夜(6/20)、鳳凰の目の前で人格が変わった様に言った言葉である。
‘DDD…結束されたり’はDDD星に人が住み始めた日でこの日から大帝國へと発展させて行った…。
そして‘地球…の新兵器’とはU-Pu2の事ではないのだろうか…。
徐々に謎が解けてゆくストーリー。
 「それで…我々の星は救えるのかね?」王がそういったのでサフィアはハッ…と我に返った。
「…失礼ですが難しいですね。ドロイドと言う兵器を知らなかったんです。あと…失礼ですがこの星の妖精達はあとどの位いるんでしょうか?」
「DDDの兵士が言ってましたよ。あと5億はいるそうですよ」女王が言った。
「そ…そんなに――あーコホン…皆さんは――U-Pu2を知って―ますよね」サフィアがわざとむせながら言った。
「存じておる」
「それは今どこにあるかは知ってますか?」
「確かこの上の階だとドロイドが申していた」
「そうですか…では皆さんは待っていて下さい。自分はそこで戦ってきます」
「無茶ですよ!あ、私はフェアサイド自衛総官のセプ=トリです」
「な、何でですか!」
「あなたが誰にせよこの上の階には外で戦っていたドロイドよりもっと強いドロイドや兵士がウジャウジャいると言っていました。死神とかなんかもいると…」
「それでも俺は戦わなければならない。でないとこの星は滅んでしまう!」
「まさか…砲弾一つでこの星が滅びると?」女王がおしとやかに言った。
「そうなんです。ですから戦わなければならないのです。」サフィアが言った。
その時―――サフィアの耳の奥のほうでアナの声が聞こえた。今は外にいるはずなのに…
<サフィア…サフィア…聞こえますか…アナです…サフィア…シャスナと…いるならその両親達も一緒に来て…ドロイドはそんなにいないから…助けて…早く…>
テレパシーか…とサフィアは思った。そう、今アナがドロイド達にやられたのだ。まだ生きている…。
テレパシーとは、SF小説には無くてはならない不思議な能力でどんなに遠くにいても自分の思いを相手に伝えることができるのだ。
しかし、テレパシーは相手の思った事までは分からない。相手の心を読むのはサーエイスと言う呪文で、それを使うとすぐにSPSにぶち込まれてしまう。
話を戻してそれをできる人は今までこの小説に関わった人の中では鳥人(ソフィヤや鳳凰)、アナのみである。
サフィアは少し考えてみんなに言った。
「…分かった。みんな、急いで外に出ましょう」
「わ…我は戦えませぬぞ!」王が顔を引きつって言った。
「大丈夫です。外にドロイドはほとんどいません。きっとセプさんと私だけで戦っても十分だと思います」
「あーでも僕は今武器持ってませんよ」セプが困って言った。
「大丈夫です。私の予備用の剣と銃があります。それと―――」
「何でしょう?」
「もしこれであなたの命が奪われてしまったら私を恨んでください。こんな事になってしまったのが…」
「大丈夫です。もう…僕の家族や親戚は全て…ドロマニウムになってしまいましたから」サプは至って普通だ。
「…ありがとうございます」サフィアはやや涙が出そうだったがこらえた。
ただし…もう後戻りはできなくなってしまったのだ。
<ピンポーン…アー幸報…幸報…タダイマ、U-Pu2ノ起爆装置ガ起動シタ。アト1時間半ホドデ爆破予定ダ>
「そ…そんな!宇宙船がここもで来るわけ無いし…どっちにしろ逃げる俺たちをドロイドが黙って見てる訳無いし…どう見ても絶体絶命だ!!!」
サフィア達はとうとう追い込まれてしまった…しかし、出来る限り冷静に…静かに…ドロイドに見るから無い様に皆を連れて1段1段階段を下りて行くのだった。

                                 U

―――アナ…アナ…アナ…

アナがゆっくり目を開けた。開けた瞬間たくさんの人から覗かれていると分かった。
サフィアやシャスナ、その両親達が覗いていた。
アナは今でもドクドクと血が手、足、腹、口、額から流れ、既に水溜り…血溜りができている。
しかし、幸運にも致命傷は無い。
「シャ…スナ…さん…」アナが掠れ声で言った。
「は、はい…何でしゅ…か」シャスナが怯え、かみながらも言った。
シャスナ以外にもサフィアとサプ以外は全員怯えている。
「こ…これ…鳳凰翼輝(ホウオウツバキ)って言います…シャスナ…は…羽があるから…使いこなせる…と思い…ます」
アナは血で汚れた手でこれもまた汚れた鳳凰翼輝をシャスナに手渡した。
「あ…ありがとうで…しゅ…」またも震えながら言う。
「あと…このライト・アイテム…SKフラッシュ、ライトラッシャー、マジックミラーシールド、ミラーコートの4つが使える霊(タマ)よ」
アナは光の霊をシャスナのほうに流した。
「それ…と…シャスナさんのお父さん…お母さん…」
「あー…なんだね?」シャスナのお父さん…王が言った。
心では怖がっていても話し方は普通に言うのが大人の常識である。さすがだ…。
「シャスナさんを…SPEに入隊させて頂きませんか?」言ったあと、アナは血を吐いた。
「な…それは誠に不思議である。我が娘がこんな戦争に出ると言うのか?それに、シャスナは時期女王候補なのだぞ」
王が怒った。よく考えれば当たり前の事だ。
しかし、アナが反論した。脅威的に…。
「入隊させろ…さもないと俺様が死んでから呪ってやる…、お前が死んでも呪ってやる…」
ヒィィィ!!!と言う短い悲鳴が聞こえた。
「オメエはなあ…戦争が怖いもんだと思ってるだろう?じゃあこの…セプはどうなんだ?ここで戦ったSPE兵は何なんだ?死ぬから…怖いのか?じゃあその怖いと思ってしまった国は軍隊を持たず、こんな国…星になっちまうんだ!」
全員が…サフィアもガクガクしている
「本当の軍隊は…命を捨てるためじゃない。ある人に忠誠を誓うもんでもない。自分が護りたい者を守るのが軍隊であり、兵士なのだ」
「護る者…フェリスター…」シャスナが誰にも聞こえないように言った。
「時期女王候補?オメエなあ…まだ気付かないのか?この星はもう終わるんだ…U-Pu2によってな…しょうがないんだ…遅かっただけなんだ…ウグゥ」
アナが血を吐いて倒れた。
「…全く、なんだね?この女は」まだ震えている王が言った。
「この人は怒ると男口調になるんです。ちょっとよく分からないんです…そこら辺は」
「フウム…」
「父上…私、SPEに入りたい」シャスナが言った。
「ダメだ」父が首を振った。
「何で?」シャスナが尋ねた。
「そりゃ…シャスナが死んじゃいけないからだ」
「何で?」更に尋ねた。
「え…そりゃ…シャスナが時期女王候補だからだ」
「でも…もうこの星は終わっちゃうんだよ」
「し…しかし…大切な人が失った気持ちを知っているのか?」
「知ってるわ!だって…サリちゃんだってアリンちゃんだって溶かされちゃったもん…」
「そうだろう?だから入隊させるのが嫌なんだ。我が娘が死んでしまったら我々がどんなに悲しむか…」
「そう…悲しむ…だから戦うんです。誰にだってとても大切な人がいるんです。だから…私はSPEに入りたいんです!このフェリスター以外にも感情を持った生物がいると知ってしまった今…私はその大切な人たちを護る為…もうこの星のような悲劇を味わせてはいけないから…私は入りたいんです!」
シャスナが…今までの様な子供ではなく、大人に一歩近付いた瞬間だった。
「あの…サフィア…さん?私、SPEに入れるよね!」シャスナが尋ねた。
「あ…ああ。もちろんさ。君みたいなとっても大きな勇気を持った人なら大歓迎だよ」サフィアがニコッとした。
シャスナが小さく笑った。そして、彼女の母が言った。
「でも…シャスナに戦闘能力なんて何もありませんのよ。なのに兵隊になるなんて…心配だわ」
「大丈夫です。今アナからもらった鳳凰翼輝とライトアイテムがあります。あと…シャスナ、何か特技はあるか?」
サフィアがシャスナに訊いた。
「え〜っと…武術は何もしてないけどテニスならできます」シャスナが答えた。
「そうか…」サフィアが眉間にしわをよせた。
「あの〜…お話中すいませんが―――」セプが言った。
―――U-Pu2の方は…?」セプが続けた。
「ししししまったぁぁ!!!あと…20分しかない!」サフィアが腕時計を見ながら叫んだ。
―――どうしよう…もう宇宙船にも帰る事すらできない!クッソォォォォ!!!」
悔しさのあまりサフィアは地面を拳で叩いている。
―――しばらく沈黙が続いた。
その時、アナが沈黙を破った。
「…ひとつだけなら―――ある」
アナはどうにか意識を取り戻したらしい。男口調ではない。ただし、前よりも掠れた声であった。
「アナ!!!」ここにいる全員が叫んだ。
「U-Pu2を防ぐには…予測ですがサイコバリアシールドなら…防げると思います」
「あのバリア!?でも…ここには無いぜ」サフィアが言った。
「無くても出来るの。私…ライトスターから来た光人(ライター)だからガラス質の物体なら一度覚えれば何度も同じものが作れるんです…この位の人数を囲むシールドならすぐできるのだけれども…」
「だけれども?」シャスナが繰り返した。
「もう少し体力が…原料の一部の血液がこう少なくなってると…薄くて弱いバリアに成ってしまうんです。だからもし作れたとしてもすぐ砕かれて私達に爆風が襲う…」
「そんな…」
「あと…15分」サフィアが言った。
「アナしゃん…あの、そ…その傷がなくなって血液が増えれば強力なその何とかが出来るんでしゅか?」
「そ…そうですが?でも…この傷をこんな短期間で治すには魔法薬草が無ければならない…伝説上の…」
「そ…それじゃあこの5分間は全くの無駄だったのか!?」
サフィアが怒った。もう怒ってもしょうがないのに…怒ってしまった。
しかし…シャスナの両親やセプ達は何か考えている表情をしていた。
そしてシャスナは…なんと笑っているのだ。
「傷埋め・給血の薬草なら…城にあったのだが壊されてしまったからな。つくずく惜しいと思っておる…誠に残念である」
王が言った。なんと…伝説上の魔法薬がこの星には存在すると言うのだ。
「私…もってるよ」シャスナが言った。
みんなの目がシャスナに集まった。
「それは…本当なのですか?」女王がスーッと言った。
「うん!私がアナしゃんを治してあげる!」そう言うとシャスナは血だらけのアナの方へ向かった。
「シャ…シャスナ!危ないですぞ!!!何か…ひとさじでも間違えればどうなるのか知っているのか?」
シャスナは何も言わずに自分の羽からパラパラとりんぷんの様に薬草の粉末を落とし、たくさんの薬草を少しずつ調合した。
 その時…シャスナ達の背後に一体のマーズショートナイトがいたのは誰も気付かなかった…1人を除いて。
マントを翻したショートナイトは武器のビームソードをくっ付いている腕から伸びてきた。
そして、何かを認識したかの様にシャスナに襲い掛かった。
何かの気配を感じたセプは勇敢にもショートナイトに飛びついた。それを見た女王が悲鳴をあげ、全員がそれに気付いた。
「皆さん!速く!ここで食い止めますから!ここで…グ…ギャァァァ―――」セプが血を吐き、真っ二つになって崩れた。
「セプゥゥゥゥゥゥ―――……
サフィアは悔しさと怒りにこらえて二刀流のショートナイトと数分間の闘いの後、何とか勝利へと導いた。
 そして…またシーンとなった。また一人、尊い命が奪われてしまった…。

 「終わったぁ!」シャスナが嬉しそうに言った。
「あ、ありがとうございます…これなら最高のサイコバリアシールドができますよ!」アナが言った。
「し、信じられん…シャスナにこんな能力があったとは…一体どこでこんな物を習ったのだ?」
王が驚いたような不思議そうな口調で言った。
「エヘヘ…秘密だよ!(実はいつも読んでる少女雑誌に載ってるんだけどなあ…)そうだ!マスー達にもこれが発射した事伝えた方が…」
「そうですね。私のテレパシーで伝えておきます」アナが目をつぶった。
「待って!私達妖精もテレパシーができるから…アナしゃんはその何とかを作り出す事だけに精を出してくだしゃい!」
「そ…そうですね。では私は下準備をしてます」
シャスナの意外な返事にアナは少し驚いた。
「シャスナ…大人になったな…」王がボソッと言った。

 シャスナがマスーにあの事を伝え、アナがみんなを包めるほどのサイコバリアシールドを張って数10秒後…。
少し遠くが赤黒くなったと思った瞬間、爆風が来、爆音が轟いた。

――――ドギャアアアァァァァァァン……

 U-Pu2がついに爆発してしまったのだ。
爆心地はこの砲弾が爆発した瞬間、ブワっと爆風と共に砲弾の数千倍に膨れ上がった赤黒いドーム型になった。
それと同時にこれを中心に地面と平行にこのドーム1万は余裕に入るだろうまるで土星の輪っかの様な稲妻が走った。
その稲妻の周囲はまるでカッターの様でドロイドやDDD兵、建物や妖精を無差別に切断した。
爆心地風速は秒速400q…音よりも速い。
その後ドームは『ゴゴゴ』…と言う轟音を立てて天を貫く円柱になり、その円周にはプラズマが放たれた。
フェリスターの表面…5億平方qが全て持ち上げられこの円柱の中に集まって来た。
 もちろん、サフィア達も…。着地した瞬間アナの作ったバリアは耐え切れず…最高のコンディションで作ったバリアが…崩壊した。
中にいた人々は…気を失った。

アトガキ
ヤベェェェェェェ!!!
1万文字超えちまった!16000文字だぜ!?
なので後編と分ける事に…トホホ
ドも、チャイナです。
今回は変更点についてのお知らせがあります。
この中巻は上巻とは少し変更点があります。(その他のコーナーの方は直してあります)
ピスター→銃、大砲
超盾壁→サイコ・バリア・シールド

他にも何かあった気がしますが見つけ次第この小説の掲示板に書き込んで置きます。たまに見て下さると幸いです。
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