作品名:転生関ヶ原
作者:ゲン ヒデ
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「平安遥か」「吉野彷徨」に続く歴史三部作になりましたが、時代考証は、難しいものです。
 関ヶ原で家康が松尾山に鉄砲を打たせたことが、状況上ありえないという説もあるし、信康を切腹させた事情には、複雑な徳川家の内紛からだという説もあるし、まあ正統派の説でいきました。

 ただ、秀吉の正妻・おね(ねね と呼ぶ説もある)が、徳川家康に肩入れさせて、天下を取らせた という通説には、三成研究家が、確実な歴史の史料から見て、考えられない、とNHKの歴史番組への反論文が、ネットに掲げてありました。
通説の根拠は、小早川秀秋への黒田長政からの裏切りを勧める手紙に、高台院(おね)の意向もそうだ、とあるからだそうです。
必死になって説得するには、うそも入れたのでしょうか。
 
 古代もわからないことが多いですが、近世でも、諸説あって解釈しにくいことが多く、書くのに苦労しました。
  


      
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