作品名:なんちゃってソードレボリューション
作者:殻鎖希
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フィズ「前回のラストで衝撃の事実が明らかになったわけだが……今回こそはその話の真相が聞けるんだろうな」
ミレア「これ以上引っ張ったら、流石の私でもちょっと怒るわよ」
エリ「あはは〜。みんな、何だか殺気立ってない?」
ミレア「ウフフフフ……満更気のせいじゃないかもね。特に私は次回の展開の仕方次第で出番が大きく変わるわけだし」
フィズ「……気を付けろよ、エリ。ミレアが『ウフフ』とか『ホホホ』って笑い方をする時は、大抵本気で怒ってる時だからな」
ミレア「ウフフフフ……ホホホホホホ……」
エリ「うわ〜、なんかイッちゃった人みたいで怖いよ〜」
ミレア「お黙りなさい、エリちゃん。
さあ、早速聞かせてもらおうかしら。次回作、『ソードレボリューション3』の予告とやらを」
フィズ「確かに気になる話題ではあるな。今の所、どんな情報が入ってるんだ?」
エリ「まず舞台についてだけど〜……3以降の物語は世界中を旅する事になりそうだよ〜。でもぉ、ご主人様にはミレアちゃんをその旅に同伴させるつもりはないみたいなの〜」
ミレア「何ですって!?(ギロリ)」
フィズ「その目で睨むのはやめろって。超怖ぇから」
ミレア「相棒の私を連れて行かないとはどういうつもりよ?そんな事されたら益々出番が減っちゃうじゃない!」
フィズ「そういう怒り方なのかよ!なんか、ずれてないか?怒るポイント」
ミレア「パロ設定だから、この際なんでもいいのよ!」
フィズ「開き直ってる……
でもよ、ミレア。お前を連れていかないのは、別に意地悪してるわけじゃないんだぜ」
ミレア「じゃあ、一体どういう事なの?分かるように、きちんと説明してほしいわ」
フィズ「俺は、ジュオウやキソウを止めるために、旅に出る事にしたんだ。だが、奴らの強さは尋常じゃない。いざ闘って、五体満足に戻って来られる保証はどこにもないんだ。いや、無事に戻ってくるどころか、命を落とす事にもなりかねないだろうな。
だから………………」
ミレア「……だから?」
フィズ「……俺はもう、これ以上誰かを死なせたくないんだ。……あいつみたいな目に合わせたくないんだよ」
ミレア「成程ね。あなたはやっぱりそういう考えなんだ」
フィズ「悪い。でも、今回の事については、やっぱり俺一人で決着をつけたいんだよ」
エリ「……と、まぁこんな具合にご主人様はミレアちゃんを置いて一人で旅に出ちゃうの〜。う〜ん、ご主人様ってやっぱりなんか頭固い人だよね〜」
ミレア「……雰囲気がシリアスになりかかったところでエリちゃんが喋ると台無しになるわね」
エリ「まぁまぁ。真面目なお話の続きは、本編でやっちゃって下さ〜い」
フィズ「そ……そうだな。あんまりこのパロディ版で色々ネタを出してしまうと、本編で書く事がなくなるって、希も言ってたし……」
ミレア「はい、そこ勝手に作者の裏事情出さない。
ところで、エリちゃん。ソドレボ3は具体的にどんなストーリーになりそうなの?」
エリ「うんうん。それもちゃんとメモに書かれてるよ〜。読むね、読むね。
え〜っと………………にゅ〜〜……?」
ミレア「……にゅ〜〜?」
フィズ「なんだそれは?
まさか、まだ見ぬ強敵の名前とか……」
エリ「にゅ〜〜……この字の読み方が分からないよ〜。ご主人様、教えて〜」
フィズ「って、字が読めなかったのかよ!」
ミレア「今の奇声は、ただ単に困ってただけだったなのね……流石エリちゃん。
私はてっきり、今の『にゅ〜〜』は『新しい』という意味の英語かと思ったわ」
エリ「○米か!(某芸人風に)」
ミレア「突っ込む前に字を勉強しなさいよ。さあ、まずはこの五十音表を使って、平仮名の練習から始めましょう」
エリ「小学○か!(前に同じ)」
フィズ「……そもそも、ソドレボ世界には欧○も仮名も義務教育もねぇよ。
楽しそうなところ悪いんだが、さっきから話がちっとも進んでねぇよ」
ミレア「全くだわ。私もこんな事して遊んでる程暇じゃないのに」
フィズ(『お前も随分ノッてたじゃねえか』と突っ込みたいのは山々だが、我慢している)
エリ「それでね〜、これなんて読むの〜?」
フィズ「ん?ああ……これは、『れんぼ』って読むんだよ。恋慕ってのはつまり、誰かの事を恋い慕う気持ちの事だな」
エリ「そっか〜。ありがと、ご主人様!」
ミレア「ちょっと待って。恋慕ですって?
エリちゃん、その部分をきちんと読んでみてもらえる?」
エリ「うん、分かった〜。
えっとね、『運命的な出会いを経て、フィズ・ライアスの心に恋慕の情が芽生える』って書かれてるよ」
ミレア「何ですって?ここに来て……まさかラブコメ?」
フィズ「シリアス版だからコメディーは入らないと思うが……でも、そういやこれまでのソドレボには恋愛話ってなかったよなぁ」
エリ「そう言えば、ご主人様って、彼女とかいないの〜?一七歳なんだから、いてもおかしくないよねぇ?」
フィズ「そ……それはだな……」
ミレア「いないわね(きっぱり)」
フィズ「コラァ、ミレア!
人が必死でぼかそうとしてるのに、さらりと暴露してんじゃねぇよ」
ミレア「だってフィズって…基本的に女の人と話すの苦手でしょう?」
フィズ「ギクッ!」
ミレア「それなのに無理して格好つけようとするから、彼女の一人も出来ないのよ」
エリ「え?もしかして、ご主人様って今まで一度も付き合った事……」
ミレア「勿論、ないわ」
エリ「うっわ〜〜………………」
フィズ「本気で退くんじゃねぇっ!」
ミレア「そうよ、エリちゃん。読者の皆さんの住む世界とソドレボ世界は違うもの。一七歳と言えども、同じ基準で考えてはいけないわ。
この世界で一七歳と言えばもう立派な大人よ。だからフィズの年で付き合った事がないと言う事は、読者の世界では彼女いない歴二〇年以上になるわね」
フィズ「なお、悪いって!フォローになってねえよ、それ。
……大体、そう言うお前らこそ付き合った事あるのかよ?」
エリ「それにしても、いきなり恋愛ものとはね〜。ご主人様も隅に置けないなぁ」
ミレア「全くよね。いきなり旅に出たかと思えば恋愛とは……」
フィズ「俺だけいじって、話題を変えてんじゃねえよ……」
エリ「えっと〜、前回の座談会の最後で出た情報も合わせて、これまでのソドレボ3情報を整理してみるね〜。
まず一つ〜。次回の舞台は、シルウォナ大陸でもマリカバ地区でもありません。
二つ〜。3以降でご主人様は世界を巡る旅に出る事になるんだけど、ミレアちゃんを連れていくつもりはないようです。
そして三つ!ソドレボ3は、何と恋愛路線の物語になるとかならないとか!」
ミレア「……ねえ、フィズ。貴方、本気でシャドウマスター達と闘う気あるの?」
フィズ「どういう意味だよ?」
ミレア「今の設定聞いてたら、次回のストーリーは『敵の強さに怯えたフィズはあっさりと闘いを放棄して、飲み屋のお姉ちゃん相手に片思い。挙げ句の果てにはたった一人でそのお姉ちゃんのお尻を追っかけ回す旅に出る』っていう感じになりそうな気がしてならないんだけど」
エリ「彼女いない歴一七年、遂にとち狂う……と。良い情報が手に入ったよ。早くフェイカーさんに売りに行かなきゃ!」
ミレア「真実味の高い情報ではあるけれど、価値が薄いわね。せいぜい五レアが良い所じゃない?」
フィズ「提供料安っ!
って言うか、今の話のどこに真実味があるんだよ?」
ミレア「三つの条件全部備えてるし」
フィズ「た……確かに……条件には全て当てはまってるような気もするが……でも、いくら何でも強引だろ。そいつは絶対ガセネタだって」
エリ「でもぉ、今の話がホントだとすれば、ご主人様はミレアちゃんを騙して、飲み屋のお姉ちゃんと駆け落ちするって事になるんだよねぇ」
ミレア「…………………」
フィズ「あの……無言で矢を弓に番えるのやめてくれないかな?」
ミレア「ウフフフフフフ。まさかそんな理由で、この私の出番を減らすなんて事……考えてるんじゃないでしょうね?貴方は」
フィズ「いや……だから、違うってそれ」
ミレア「アハハハハハ……(ドスドスドスッ!)」
フィズ「この上なく笑顔で矢を撃つのもやめぃ!本気で怖いわ!」
ミレア「問答無用!とりあえずこの座談会にオチをつけるためにも、貴方にはお仕置きをしてあげるわ!」
フィズ「キャラ変わってるって、お前!
どぅわ〜〜〜!こっち来んなああぁぁっ!」
ミレア「待ちなさい、フィズ!次回作以降ではもっと私の出番を増やしなさい!」
フィズ「そういう事は作者に直談判してくれえぇっ!」
エリ「あ〜あ。結局、二人ともどっか走っていっちゃったよぉ……
とまぁ、こんな感じで全七回に渡ってドタバタしながらいろ〜んなお話をしてきましたが、楽しんでいただけましたでしょ〜か?
これからの展開についてはまだまだ予想がつきませんが、3の物語がさっき出てきた三つの条件に基づいたものになるって事は確かみたいだよ?作者も現在鋭意制作中って事だから、楽しみに待っててね!
以上、『ソドレボぶっちゃけ座談会』のコーナーでしたぁ!」
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