作品名:RED EYES ACADEMY U 脱走
作者:炎空&銀月火
← 前の回 次の回 → ■ 目次
「……」
ふぅっと意識が浮上した。黎はうっすらと目を開ける。どうやら昨日、全てを話し終えた後に気を失ったらしい。
「…っ」
体を起こそうとすると全身に激痛が走った。
無理もない。殆ど死ぬ直前まで痛めつけられたのだ。あちこち骨折しているに違いない。
「…どうして」
思わず口から言葉が漏れる。頭の中で、突如感情の洪水が巻き起こった。
どうして負けたのだ、潮沢凛を遙かに凌駕する戦闘力を身に付けた自分が。
その彼女の中で、一つの言葉が甦る。
“オリジナルを倒せなければ、コピーは一生コピーのままだ”
…くそっ…私はずっとこのままなのか…!
オリジナルにもキメラにもなれない、中途半端な化け物のままなのか…!
絶望に落とされた彼女に、そっと囁く声があった。
(何故負けた?最初お前は優勢だったはずだ)
(それは…)
彼女が狂戦士化したから。
“狂戦士化”
そこに、キーワードがある、と思った。彼女を倒す、最大の武器が…。
中書く
うーん、なんか一章一章の区切りが短いな・・・これなんて投稿下限ギリギリだし・・・。次作品から改良しよう・・・。
← 前の回 次の回 → ■ 目次
Novel Collectionsトップページ