作品名:to my dearest
作者:佐伯 あい
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一目惚れかもしれない

だんだん好きになってったのかもしれない

そんなの別になんだっていい、好きは好きなんだから

好きな人が笑うと、自分も笑いたくなる

好きな人が悲しい顔をすると、自分も悲しくなる

なんでなんでっていつだって思うけれど

それは自然なことでしかないのだから

誰かを好きになったら

自分にいちばん素直になってみようよ

そうしたらその人のこと、もっともっと好きになるから

好きだって気持ちに嘘なんかついたら

好きな人のことなんて全然見えてなんかこないんだよ

嘘でかためた壁ならすぐ壊れちゃうことぐらい、想像できる

自分の好きぐらい、自分で守れるようにしなきゃいけない

無理をしてしまうくらい好きになれたときは

きっとそれはほんとうの好きになったとき

だからそう、怖くても階段をのぼるみたいに

自分にいちばん素直に、正直になれば怖くなんかなくなるから

それが見えたら、きっともっと、好きがいっぱいになる
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