作品名:to my dearest
作者:佐伯 あい
次の回 → ■ 目次
一目惚れかもしれない
だんだん好きになってったのかもしれない
そんなの別になんだっていい、好きは好きなんだから
好きな人が笑うと、自分も笑いたくなる
好きな人が悲しい顔をすると、自分も悲しくなる
なんでなんでっていつだって思うけれど
それは自然なことでしかないのだから
誰かを好きになったら
自分にいちばん素直になってみようよ
そうしたらその人のこと、もっともっと好きになるから
好きだって気持ちに嘘なんかついたら
好きな人のことなんて全然見えてなんかこないんだよ
嘘でかためた壁ならすぐ壊れちゃうことぐらい、想像できる
自分の好きぐらい、自分で守れるようにしなきゃいけない
無理をしてしまうくらい好きになれたときは
きっとそれはほんとうの好きになったとき
だからそう、怖くても階段をのぼるみたいに
自分にいちばん素直に、正直になれば怖くなんかなくなるから
それが見えたら、きっともっと、好きがいっぱいになる
次の回 → ■ 目次
Novel Collectionsトップページ