作品名:小さくても大きな命
作者:風下
次の回 → ■ 目次
小さな町の隣同士の家が二つ。
そこには、
男の子と女の子が住んでいた。

男の子の名前は
和希君。

女の子の名前は
唯ちゃん。

二人は、とても仲良し。
そう
例えるならば、兄弟のよう。
毎日、楽しく遊んで、笑って、眠って、勉強して。
ちゃんとした玩具なんてなくても、大声で笑って。
雨の日には、傘をさして水溜りの上を走ってた。

こんな日々がずっと続くと思ったんだ。
今までも、これからも。

僕達が初めて出会ったとき、
和希君 6歳。
唯ちゃん 4歳。

和希君の方が、2歳年上だった。

そして今、
和希君 11歳。
唯ちゃん 9歳。

出会ったあの時から、5年の長い長い月日が流れる。
変わったコトが、色々あった。

和希君は、唯ちゃんとは遊ばなくなり、
学校の男友達と遊びまくる。
野球や、サッカー・面白いテレビの話など。

一方、唯ちゃんは。
和希君とは遊ばなくなり、いつも1人でいた。
学校の友達と遊んでもいいのだけど、
放課後まで、遊ぶ気にはなれなかったのだ。

《時は流れていく。
自分たちが知らないうちに。
そして、気がつかないうちに、離れていく。
止めることは許されない時の中で、
子供たちは、生きる。
それが普通。》

でも、唯ちゃんにとっては、
すごく寂しいことだった。
次の回 → ■ 目次
Novel Collectionsトップページ