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[1541] デイリースポーツの記事2
投稿者: きこ 2012年11月19日(Mon) 15時01分39秒
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11月16日
吉岡少年に並みの5歳児でない覚悟が見えた
吉岡ひでたか少年と出会って1週間後に、録音本番の日を迎えた。
母親と共に六本木のスタジオに入った吉岡少年は、はにかみながらもオーディション時の無愛想さは無く、なぶしそうな笑顔を見せていた。
カラオケ録音に先立って、音域とテンポの確認を済ませた吉岡少年は、控え室で劇団の先生に、メロディー指導を受けていた。
当日スタジオ入りしてから渡された譜面なのに、吉岡少年は不安そうな素振りを身せるどころか、ひょうひょうとしてスタジオ内を興味深そうに見回していた。
ヘッドフォーンを付けてマイクの前に立った風貌は、並みの5歳児ではない覚悟が見えた。
本番録音のレコーダーが回り始めた。
みなみらんぼうならではのメロディに、吉岡少年の歌声が乗った瞬間から、調整室にあたたで幸せな世界が漂った。
リズム感は完璧ながら、歌が上手いか下手か、器用なのか不器用なのか、従来の尺度では測りきれない、得も言えぬほのぼのとした空間が広がり続けた。
従来の名子の器用さや、アテレコ名人のアニメ役者とは全く異なる、新世界である。
これまでの常識では測れない独自の「CMソング」が誕生し、アニメの主役「あっこちゃん」のキャラクターが決定した瞬間だった。
新作CM製作の度に、歌詞を変えて吉岡少年の新レコーディングとなった。
スタジオ入りを待ち構えた、らんぼうが所属する事務所の社長橘雄介が、吉岡少年を肩車してスタジオを1週するのが恒例となっていたが、その時の肩上のひでたか少年は、なんとも幸せそうな表情を見せていた。