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■ 選挙には2種類ある !!! ■
てすと 17年09月10日(Sun) 14時18分 No.295返信 修正
 
選挙には全く性格の異なる2種類の選挙がある。

一つは、大統領や知事等を選ぶ首長選挙。もう一つは、有権者の代理人を国会に送る議会選挙だ。

たった一人の代表を選ぶ首長選挙は、対立候補がおり、当然当選者があれば落選者も出る。
それは有権者の代表を集約する意味から致し方ないことである。

しかし、議会選挙は、有権者の代理人を選ぶ選挙だから、全ての有権者が自分の代理人を国会に送れなけばならない。
民主社会は元々、有権者が一堂に会してそこで議論しことを決していた。
ところが、国の規模が大きくなるとそうも行かなくなる。そこで有権者の代理人を議会に送り、代わりに議論し表決させるようになった。議員のことを代議士と呼ぶのはこの為である。

だから、代理人を送れなかった有権者がいてはならないのである。
小選挙区制は、僅か27%の得票で80%の議席が取れてしまう選挙で、一つの選挙区で見た時、当選した候補者の支持者以外は誰一人として自分の代理人を国会に送れないのである。
当選した候補者以外に投票した有権者の票は、死票として総てドブに投げ捨てられてしまう。

二十年前に小選挙区制になるまでは衆議院は中選挙区制だった。その制度で50年近くやられていたが、得票率で見ると概ね自民党が47%、野党が53%だった。だが、中選挙区制には死票があったから、獲得議席数は概ね自民党が6割、野党が4割になった。53%の得票で40%の議席だから、概ね13%の投票が死票になり、どうしても政権交代できなかった。
 小選挙区制に変ってからは、前々回の総選挙では、得票率は自民党が27%、野党が73%だったが、獲得議席数は、自民党が80%、野党が20%となった。73%の得票で20%の議席だから、何と53%の投票がドブに捨てられたのである。
過半数の票がドブに捨てられると言う現実。これは民主主義にとって致命的である。
この制度は国民を蔑ろにする心からしか生まれて来ない。

小選挙区制は、一つの選挙区から一人だけしか当選しない制度だ。ところが戦後50年間の日本の選挙の歴史を見るとどの選挙区でも支持政党の割合は殆ど同じで自民党が第一党で、時には第二党まで自民党である選挙区が多数あった。この様な政治風土国民性のある国で、小選挙区制を用いると、自民党一色になってしまうことは小選挙区制が導入される前から警告されていた。
譬えれば、水、油、水銀の入った容器が300個あったとする。その上澄みだけを取って集めたら、総て油になってしまう。
水、油、水銀が国民の意見だとすると、油だらけの国会が国民の意見を投影する議会と言えるか? 言えないだろ。

そこでは健全な議論も出来ないし、表決も公正ではない。

議員の発言時間は、政党の議席数に比例している。
だから議席数も国民の各政党の支持率と同じでなければならない。
 
議会の表決では、一議席違っただけで法律が通ったり通らなかったりする。だから一議席は限りなく重い。
本来国民が自民党に与えた議席よりも100議席もあり得ない議席を得てしまう小選挙区制で出来たものは議会とは言えない。その結果出来た法律は正当な国民の支持の下出来たものではない。
だから、小さな首長選挙を集めた様な小選挙区制は議会選挙には絶対に用いてはならない制度なのである。

ただ選挙をやればいいと言うものではない。
民意が議席に反映して初めて議会選挙と言えるのである。
今の小選挙区制下の総選挙は、ただ選挙をやったと言う気分だけを国民に与えている儀式に過ぎない。

民主政治は、政府を議会が監視することで正常に機能する。
だが、今の日本は、国会は形だけのものとなり、政治を監視する機能においては政府だけがあって議会が無いも等しい状態となっている。
これは、フセイン時代のイラクや北朝鮮、中国と少しも変わらない。

国会中継を見るとあたかも厳しく対立しているかのように演じられているが、あれは茶番に過ぎない。
民主主義が行われている様に見せ掛けているだけである。騙されないように。
それは何故かは言うまでもなく、自民党にだけ異常に有利な小選挙区制に大賛成して通して置いて、その結果出てくる法案に反対して見せても欺瞞だからである。本質を見抜くことが大事。

二十年前、野党の結集だとか反自民の結集だとか言う甘い言葉に乗せられて野党の皮を被った自民党の分裂組に投票した結果、国民が何をされたかと言えば、まず小選挙区制で選ぶ権利を奪われ、君が代日の丸法で子供の情操の自由が奪われ、盗聴法で通信の秘密が奪われ、国家機密法で知る権利を奪われ、消費大増税で搾取され、戦争法で戦争に巻き込まれる危険を課され、空き家法で場合によったら財産権まで奪われ、国民葬背番号法でプライバシー権まで奪われ、辺野古サンゴ礁の埋め立てで異常気象の災禍に遭う危険まで課される様になった。民意が反映していない議会が発議した憲法改悪など、例えば、自民党は憲法改悪案の一つとして、緊急時を考えた条文を言い出した。つまり緊急時には国民の基本的人権を一時的に停止する戒厳令だとか、憲法停止条項などが浮上してきた。集会結社、表現の自由、通信の秘密などを無期限に停止することもあり得る。これからどんどん国民の権利は奪われて行くだろう。
選挙をする度に国民の首は絞まり、選挙をすればする程、日本の民主主義は死んでいく。
 小選挙区制によって既に、日本国民の権利、民主主義に王手が掛かりつつあることに気付かないと大変なことになるよ。

この日本の政治の危機から国民を守る方法は一つしかない。それは民意が議席に公正に反映する選挙制度に改革することだ。
民意が議席に公正に反映する選挙制度は一つしかない。それは完全比例代表制である。
 

今のこの歪んだ小選挙区制を比例代表制に変える方法は一つしかありません。

それは、民意が議席に公正に反映する比例代表制に替えて日本の民主主義を回復しようとする政党が集まって、選挙制度改革内閣を作ることです。
比例代表制にすることを目的に、小選挙区総ての選挙区に心ある野党の統一候補を立て、勝利の暁には、直ちに衆参の選挙制度を比例代表制にし、法案成立の後には直ちに衆議院を解散して、新しい選挙制度の下で総選挙をすると国民に約束して、総選挙に臨むしかありません。

残念ながら共産党を含めて野党各党にはその意思はないようです。
だから、国民が衆議院選挙をボイコットするしかありません。
投票率が極限まで下がれば、世界中から何だ何だの注目やら批判を浴びて変えざるを得なくなるでしょう。

いわば無血革命ですが、あなたにそれをする気概がありますか?

それを防ぐ為、今自民党は、18歳選挙権とか駅で投票とかあの手この手で投票率を下げまいとしています。
騙されてはいけません。今こそ、小選挙区制下の衆議院選挙をボイコットする時です。
 
 
実現するまで、何度でもボイコットしましょう。
欲しがりません勝つまでは。。。。。