[アッキーの部屋〜長文掲示板〜]

MAKING APPEND NOTE
流離太 への返事

「……んで、勢いあまって?」
「はい、勢いあまって」
トイレの管理人である、紫婆には頭が上がらない。
ちなみに、今の俺は本当に土下座している。
溜息を吐く鬼婆……じゃなくて紫婆。
「まったく、ただでさえ狭いってのになに考えているんだい。まあいいや、お前が面倒見るんだよ」
そう言って、壁際を顎でしゃくる紫婆。
その先には、満面の笑みを浮かべた青い服の女が。
その正体は、あの眼鏡だ。
俺には、絞め殺した相手を性転換させる能力がある。
その能力を、つい使ってしまったのだ。
「お姉様ぁ!!」
いきなり抱きついて頬をすりすりと擦りつける元眼鏡。
うーん、あまり悪い気がしない……じゃなくて!
「お前、さっさと成仏しろよ!!」
「だってぇ、お姉さまと一緒にいたいんだもん! 責任……とってよね」
いや、本当に殺すつもりなんてなかったんだよ。
なんて、ひき逃げ犯みたいなこと言ってもあとの祭りか。
元眼鏡は、俺の手をギュッと握り締めた。
「今日は、2人で楽しいことたくさんしようね!」
そう言って、ぐいっと三番目のトイレに引っ張られる俺。
ちょ、こいつ滅茶苦茶怪力!!
助けて、ホーリーメイデンズううううう!!


その日から、三番目のトイレの前を通ると、不気味な喘ぎ声が立つという噂が絶えなくなった……。

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