覚えてるさ クラブリフレッシュで桃尻娘18歳を予約の話 2014/02/20 17:22:03
覚えてるさ [返事を書く] | ||
初男 覚えてるさ。笑ふ時栗鼠みたいなんだもん。 児玉 馬鹿、余処へ来て、そんなことをいふもんぢやない。なか/\洒落た住居だ、これや……。しかし、惜いことに、地震と来たら、剣呑だね。実は、駅の前で訊いてもわからんしね、少し探しあぐねてゐたところなんだよ。お邪魔ぢやないかね。 大庭 いや/\、丁度いゝところでした。今帰つて来て着物を着替へたばかりです。どうぞあつちからお廻り下さい。まだ門もこしらへてありません。坊つちやんは、小父さんがかうして……(両手を出すと子供は後退りする)どうもしやしない。こゝから垣根を越えて、どう、かういふ風に……(子供を抱き上げて中にいれる。その間に、児玉は表からはひつて来る) 児玉 細君は? 大庭 家内が生憎留守でどうも……さあ、まあお上り下さい。おい、かな、かなはゐないのか。(女中現はれる)座布団を……。 児玉 (大庭が上へ上りかけるのを制して)なに、こゝで結構、久しぶりでかういふところへ来ると、家の中へはひるのが惜しいよ。 大庭 ぢや、まあ、そこいらへお掛け下さい。向うに見えるのが秩父です。 児玉 なるほど。おい、初男、あれが秩父の山だぜ。 初男 富士山は見えないの? 児玉 また、慾張る。あるもんで我慢をしなさいつて、何時もいつてるぢやないか。細君は用達しかね。 大庭 えゝ、東京へ行つたんださうですが、僕は、昨夜から帰らなかつたもんですから……。 | ||
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[馬の耳に風]
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